2024年11月29日アップデート
微弱電流療法(Microcurrent=MC Therapy=MC-T)の効果
開始して1カ月来、44人の患者さんに試したMC-Tの効果は約80%という驚異的な数字となって現れました。その後、6月7日時点では、56人中47人に有効で有効率83.9%と上昇しましたが、11月1日では97名中87名の89.7%の有効率まで上昇しています。
この数字は、チクチク療法と遜色ない効果と思います。チクチク療法との違いは、即効性か遅効性の違いであり、治っていくメカニズムは同じです。そのMC-Tのメカニズムは主に2つあります。
血流に乗って酸素と栄養とATPエネルギーが運ばれますが、その一つのATPは全ての細胞にあるミトコンドリアで作られ、特に骨格筋、心筋、脳細胞、神経細胞で作られます。
従って、初期症状としてはATP不足で元気がなくなり、思考力が衰え、力がはいらないという感覚が起こります。
微弱電流MCは、蛋白合成を行い、組織を修復する力をもっています。
これらは、長期的にみて治癒過程の前触れと考えます。チクチク療法は、自己チクで毎日することが効果的ですがMC-Tも同じです。
チクチク療法はピンポイントで罹患部位を主に治しますがMCは全身に電流が流れますので、長期的にはMCのほうが体の隅々まで改善させることが期待できるでしょう。
以上のように、チクチク療法とMC-Tは相互に補完し合う治療法です。
こうした人たちは治療直後の実感がありません。しかし、継続すれば、遅効効果がでてくる可能性はあるでしょう。まず悪化させることはありません。
なぜなら、人体は、瞬間・瞬間でATP合成と人体修復作用が営まれていますので、それを助けているのがチクチク療法と微弱電流MCだからです。
#自律神経調整法(「はじめに:受診する患者様」頁の器具の項)と診療費用の頁参照)
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目次
巻頭図解
局所治療パート
上肢の末梢神経刺激治療ポイント
下肢の末梢神経刺激治療ポイント
用語の解説
治療ポイント・治療パートの一覧
推薦文:
医療法人モクシン堀田修クリニック院長 堀田修先生
札幌ふしこ内科・透析クリニック院長 角田政隆先生
おことわり
まえがき
第Ⅰ章 脊椎疾患
Ⅰ—1 頸部神経根症
Ⅰ—1—1 C3、C4頸部神経根症
Ⅰ—1-2 C5神経根症
Ⅰ—1-3 C6神経根症
1—1-4 C7神経根症
Ⅰ—1-5 C8神経根症
Ⅰ—1-6 複数の頸部神経根症
Ⅰ-2 頚椎損傷
Ⅰ-3 頚髄症
Ⅰ-4 頸椎または腰椎後縦靭帯骨化症(OPLL)
Ⅰ-5 むち打ち後遺症
Ⅰ-6 腰部脊柱管狭窄症(Lumbar Spinal Stenosis,LSS)
Ⅰ-7 腰椎椎間板ヘルニヤ
Ⅰ-8 腰髄症と脊髄性筋萎縮症
Ⅰー9 脊髄空洞症
第Ⅱ章 上肢のニューロパチー
Ⅱ—1 正中神経(MN)ニューロパチー
Ⅱ—2 尺骨神経(UN)ニューロパチー
Ⅱ—3 橈骨神経(RN)ニューロパチー
Ⅱ—4 肩甲上神経ニューロパチーと筋皮神経(MCN)ニューロパチー
Ⅱ—5 腋窩神経(AXN)ニューロパチー
Ⅱ—6 胸郭出口症候群
Ⅱ—7 肩甲肋骨症候群
第Ⅲ章 下肢のニューロパチー
Ⅲ—1 大腿神経(FN)ニューロパチー
Ⅲ—2 外側大腿皮神経痛(LFCN neuralgia)
Ⅲ—3 総腓骨神経/浅腓骨神経(CPN/SPN)ニューロパチー
前脛骨筋麻痺と下腿の痺れや痛み
Ⅲ—4 伏在神経ニューロパチー
Ⅲ—5 足底神経ニューロパチー(足根菅症候群含む)
第Ⅳ章 複数部位に発症するニューロパチー
Ⅳ—1 多発単神経ニューロパチー
補遺
Ⅳ—2 梨状筋症候群に伴う多発単神経ニューロパチー
第Ⅴ章 代謝性ニューロパチー・中枢性痺れ
Ⅴ—1 糖尿病性ニューロパチー
Ⅴ—2 尿毒症性ニューロパチー
Ⅴ—3 薬剤性ニューロパチー
Ⅴ—4 脳卒中後遺症の痺れ
第Ⅵ章 顔・首・頭のしびれと痛み
Ⅵ—1 三叉神経痛、三叉神経ニューロパチー
補遺 半側顔面痙攣
Ⅵ—2 大後頭神経痛・小後頭神経痛・C1神経根症
Ⅵ—3 大耳介神経痛と頚横神経痛
第Ⅶ章 血管閉塞後の痺れ
Ⅶ—1 脊髄動脈閉塞症による痺れ
Ⅶ—2 動脈または静脈閉塞後に生じた痺れ
第Ⅷ章 感染後ニューロパチー
Ⅷ—1 ギランバレー症候群
Ⅷ—2 帯状疱疹後神経痛(PHN)
Ⅷ—3 髄膜炎後遺症
第Ⅸ章 特異的な症例
1 反射性交感神経性萎縮症(RSD)
2 肛門性器および鼠径部痛症候群
あとがき・・・183頁